たていしじゅんこ
気持ちがモヤモヤしていませんか?
更新日:2021年7月16日
寒さの厳しい冬も過ぎ去り、春のうららかな陽気に誘われて、身も心も軽やかに感じるようになってきました。
日ごとに暖かくなり、店の前の桜も咲きはじめています。
春は生活環境の変化も多く、ちょっとしたストレスで精神が不安定になることも多いものです。
せっかく気持ちのいい陽気ですから、早起きをして散歩を楽しむなどストレスを溜めない習慣を心がけてくださいね。
私のストレス発散方法は、音楽を聞くことです。
余談ですが、スマホに好きな音楽を1000曲以上いれています。
そして「落ち込んだ時に聞く曲」
「気合いを入れたい時に聞く曲」
「ドライブの時に流す曲」
などとカテゴリーに分けています。
皆様のストレス発散方法お教えくださいね。
寒い時期はついつい運動不足になりがち。
冬の間あまり体を動かさずにいた人も、少しずつ体を動かすようにしてみましょう。
早起きを心がけて、さわやかな朝の散歩を楽しむなど、春の陽気を胸いっぱいに吸い込んでください。
ストレス解消はもちろん、適度な運動が新陳代謝を高め、冬の間に増えた体重も 自然と落とすことができます。
また、髪をとかして頭皮を刺激すると、陽気を発散できて気分もすっきりしますよ。

精神の安定や「肝」の養生に効くツボ(三陰交)を刺激するのもおすすめです。
食材選びや適度な運動など、心身ともに元気を養う春の養生法を暮らしに上手く取り入れて、気持ち良く春を過ごしてください。
ここからはちょっと難しいお話を・・・
中医学の「五行学説(ごぎょうがくせつ)」では、春は「木(もく)」に属し、自然界のすべてのものがのびやかに成長し、新陳代謝が活発になる季節とされています。
人間の身体も同様に新陳代謝が活発になり、冬に溜まった老廃物を発散していきます。
少し汗をかきやすくなったり、気持ちが浮き立ったりします。
こうした身体の活動と深い関わりがあるのは五臓でいう「肝」です。
中医学でいう肝は、西洋医学でいう肝臓の働きだけでなく、自律神経系や新陳代謝の機能を担い、全身の「気(エネルギー)」の流れをコントロールし、精神を安定させたり、内臓の働きをスムーズに保ったりする役割をしています。
また、肝は血を貯蔵し、必要に応じて供給するという血の調節機能も担っています。
気持ちがモヤモヤするのには大きく分けて2つのタイプがあります。
①元気が足りないタイプ[虚証]
疲労や不規則な食事など、冬の養生が足りないと「肝」の血が不足しがちに。 「肝」の機能が低下すると気(エネルギー)の上昇も足りなくなるので、元気がない、 やる気が起きないといったうつ気味の症状や、不安、不眠、月経不順などの症状が現れます。 このタイプの養生は、「血を補う」「肝を養う」「うつを発散する」ことです。 わかめ、あさり、人参、ほうれん草、落花生、ぶどう、レバー、いか、カレイ、マナガツオなどがオススメです。漢方薬では「加味帰脾湯・かみきひとう」、漢方食品では、 「発酵紅参・はっこうこうじん」や「南国刺五加・なんごくしごか」が良いです。
②エネルギーが上昇し過ぎのタイプ[実証]
元気不足とは反対に、「肝」の気(エネルギー)が上昇しすぎると、怒りっぽい、興奮しやすい、イライラするといった精神症状や、頭痛、めまい、血圧の上昇といった症状が現れます。
このタイプは、上昇し過ぎてしまった気を降下させ、「肝」を冷ますことが必要です。
そば、菜の花、らっきょう、梅干し、オレンジ、ゆず、レモン、ジャスミン茶、などを摂ってください。
漢方薬では「加味逍遥散・かみしょうようさん」や「柴胡加竜骨牡蠣湯・さいこかりゅうこつぼれいとう」、漢方食品では「かぎかずら」が良いです。
気持ちがモヤモヤ落ち着かない原因は「肝」の異常以外にも脳に栄養が足りない場合があります。
店頭では、現在自覚症状がなく、将来脳の機能が落ちることが心配と思われる方には「活性DHA」を、「頭がモヤモヤする。」「考えがまとまらない」などのご相談には、脳を始め全身の血流を良くして栄養補給する「南国刺五加」や「醗酵紅参」、
脳の栄養そのものになるホスファチジルセリンが配合の「新ノーゲン」をオススメしています。頓服的に漢方薬をプラスする場合もあります。
「新ノーゲン」を服用された方からは「頭がスッキリした。」「イライラが治まった」「やる気が戻って来た」と喜んでいただいています。
どの漢方処方や漢方系の健康食品が合うのかは詳しくお話をお聞かせいただいた後、一緒に決めることが出来ればと思っています。